これ意外と知られていないのですが
戦略的に事業コンセプトを見直すには?
手っ取り早いのが
「ブランディング」に取り組むことです。
ブランディングというと
「大手企業がTVCMなどで認知させること?」
「高級品として売ること?」
などと勘違いしている人が多いのですが
その定義は、
「共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく」
であったり、
「共通のイメージをユーザーに持たせる手法」
「ブランド」という言葉は
もともと家畜に焼印して、他人の家畜と区別することが起源だと言われています。
だから私がよく言う「差別化する」という意味がピッタリきますね。
戦略トッカ経営のブランディング方法は
3つの差別化を行います。
簡単に説明すると、
1、ビジョン(想い)や目的を明確にする。
これにより共感されて必要とするお客さんが
「モノ」や「サービス」ではなく、
「人」で選ぶようになるのです。
だからホームページで
「代表挨拶」、「会社概要」の内容が
どこの会社でも言っているような
似たりよったりの「会社理念」や「社会貢献」では
誰にも共感されないのです。
社長の「人となり」や「本当に目指すべき具体的な目的」を
泥臭く語る方が、他社との違いがはっきりするのです。
ここで、会社のカラーやコンセプトが決まるわけですね。
2、「独自のウリ」でアピールする。
ライバルや類似のサービスと差別化できるので
その道の専門家として存在価値が認められるのです。
すなわち、
自社の強みが言葉になって
ウリとして機能していること!
スタッフ一人一人が自社の強みを理解していないと
何をお客さんに価値として提供するのか?
が分からないまま、仕事をしていることになります。
まるで言われたことだけを、こなすロボット社員じゃないですか!?
また、新しい事業に参入する際にも
「独自のウリ」を柱にしないと
一貫性の無い会社のイメージができてしまいます。
例えば、
電子部品メーカーが
健康食品を売り出した場合、
この共通するコンセプトは何か?
部品から製品化されたものが
健康器具だったら繋がりますよね。
もしかすると共通する技術が
全く違うジャンルの商品を生んでいるのかもしれません。
結果、その「共通技術ノウハウ」がコンセプトとなるのです。
3、ターゲットを絞った販売
お客さんの立場として
「私のための唯一のモノ」として感情を動かされる。
そんな気持ちにさせるには
ターゲットのお客さん向けに用途を絞り込むのです。
一部の人に喜ばれるモノを提供できる強みこそが「差別化」です。
「用途を絞ると売れなくなる」
という恐怖感から、
人はなかなか絞り込めないのですが
「誰々専用」「何々専門」というメッセージは強く
求めている人にとっては、
価格は二の次、「私専用だから欲しい」になるのです。
差別化ができた結果、
あなたの会社は
熱狂的なファンが付くようになるわけです。
いわばリピーターや口コミしてくれる人たちですね。
でもターゲットを間違えると
全然売れないという結果になるので
しっかり見極める必要があります。
例えば、
年配の方向けにスマホカバーを純和風調で売ろうとします。
でも、もしかして…
そもそもお年寄りの大半はスマホカバーを付けていなかったとしたら…
これは市場調査されずに、商品ありきで開発される悪いパターンです。
本当は「顧客ありき」なのです。
これ大原則です!!
さて、ブランディングは戦略の一部という話ですが
売れる設計図が正しければ
戦略はテストを繰り返して
最適化するのみです。
あなたの会社は
すでにブランディングができていますか?
できていないなら、いつ?何から取り組みますか?
それでは次回は、
「永続発展する会社の特徴?」
について話をします。
もし、あなたの会社が
やればやるほど赤字になることを
一生懸命になって取り組んでいたら…
良かれとやっていることが
短期破綻する方向に進んでいるかもしれません。